☆レツゴ小説☆
□ピアノコレクション
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ピアノコレクション
アドルフはCDショップでクラシックのCDを買おうと色々選んでいた。
ピアノコレクションーーーーーーーーーーーーーーー
アドルフの趣味はピアノ演奏。
幼いころから音楽の英才教育を受けてきた。
ホルト家は音楽家の家系。
両親はプロの音楽家。
2人の妹も音楽家を目指している。
でもオレは・・・・ミニ四駆を選んだ。
ピアノは好きだ。でも・・・・
ミニ四駆は今しか出来ない。。。
防音の効いた部屋の中で1人ピアノの練習していた昔・・・
外でミニ四駆を走らせる同年代の子がうらやましかった。
自分は風も感じない、無機質な部屋でずっとピアノを引き続ける。
こんな人生でいいのか?と自分に問いただした。
ピアノは本当に好きだ。
でも人に聞いてもらって、初めて成立するもの。
オレは1人の練習がイヤだったんだろうな。
オヤジに我がまま言って、6年間自由な時間をもらった。
将来は必ずピアノの奏者になると約束して。。。
だからWGP開催中でも、ヒマな時間があればCDを買いあさり、聞き比べ、ピアノを弾く。
アドルフはCDを選び終え、店を後にした。
ミニ四駆をやり始めたのは、音楽とは正反対の事をしたかったから。
おもいっきり走って、汗をかきたい。
・・・ピアノはオレが弾かないと反応しない。
でもミニ四駆は組み立てて、スイッチをいれてやると、どこまでも、どこまでも1人で走っていってしまう。。。
ついつい放っておけなくて追いかけるオレ。
ミニ四駆をやっていると、孤独を感じないんだ。
マシンがいて、チームメンバーがいてオレがいる。
1人じゃないって安心できるんだ。
アイゼンヴォルフに入ってよかったと心から思ってる。
6年間をミニ四駆にささげられる幸せ。
WGPという世界の大会も開催され、大満足だ。
アドルフはインターナショナルスクールの音楽室に入り、買ってきたCDを聞く。
音を聞きながらピアノで真似して弾いてみる。
夕暮れ時の音楽室に1人・・・・・
寂しくは無い。
なぜなら、もうすぐ・・・・・・・・・
バタン!!
「アドルフ!!ボクにも聞かせて!!」
そう。ミハエルがいつもオレのピアノの練習を聞きに来てくれるから。。。
1人じゃないんだ。
ミハエルは音楽室の机に座り、目をつぶって聴いてくれている。
観客がいるほうがオレは好きだ。
ヤリガイがある。
誰かのためにピアノを弾きたい。
今は愛しいミハエルのために。。。。
ピアノコレクションEND
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アドルフバースデー記念!!
アドルフってよくわかんないキャラだから好き勝手かいちゃいました!
おめでとうアドルフ!!
妹達の顔が見たいわ!!
2008・7・16 リル