☆レツゴ小説☆


□Canna Pensante
1ページ/1ページ





Canna Pensante








くだらねぇ・・・・











第1回WGPファイナルレース。。。





セカンドセクション。









オレはミハエルとマグナムヤローのアニキを破り、一位になった。









アディオダンツァ無し
で勝てた。。。









正直うれしかった。。。。









だが、風呂場で冷静になって考えてみる。














勝つためにいままでずっと卑怯な手段を使ってきたこのオレが・・・。









今までのどんな勝利よりも・・・・正々堂々のスピード勝負で勝てた事がうれしかったなんて・・・・・・・・







必死でここまではい上がって来たオレが・・・そんな甘ったるい勝利に酔っている・・・








そんな自分に気づき吐き気がした。







自分にイラつく。






レースで勝てばオーナーから賞金がもらえる。








犬のクソ以下だったオレには、のどから手が出るくらい金が欲しかった・・・







生きていくために・・・








勝つための相棒・ディオスパーダ。







大事なマシンだ。コレがないと金稼ぎができない。








オレを救えるのはディオスパーダだけだ。





だからオレも大事に扱う。






だが・・・・正々堂々、勝利することの感動は、相手マシンを全部ぶっ壊して勝利するものとは・・・ケタ外れに・・・いいモンだってことに気がついちまった・・・。










クソッ・・・









ありえねぇ!









正々堂々だと?









あめーんだよ!!勝てりゃいいじゃねーか!!








そもそも・・・なんであの時・・・オレは・・・スピード勝負をしようとおもったんだ?







あの時・・・心からディオスパーダに賭けてみたいと思った。




オレの勝ちたいと言う気持ちに応えてくれたディオスパーダ・・・。










ディオスパーダが正々堂々と走りたかったのカモな・・・。







なんて思って自分の心の葛藤をマシンのせいにする。








オレは認めたくないんだ。








自分の心が変わりつつあることを・・・。








ファイナルセクション。。。。。








ミハエルとマグナムヤローが先頭を争っている。






「勝つだけがレースじゃない!楽しむのがレースだよ!思いっきり走って、それで勝てればサイコー!!」







ミハエルがほざいてやがる。









ミハエルはついさっきまでの荒々しい走りでは無くなっていた。









変わったんだな・・・オメェ。




マグナムヤローに毒されたか。









カルロは楽しそうに走るミハエルを見てそう思う。







だが、自分はどうだ?








まだ、心の中で葛藤している・・・






勝つことがすべてだ!!




という自分と







また昨日の様な感動を味わいたい!







と思ってしまっている自分・・・。





楽しんで勝つ・・・?






冗談じゃねぇ・・・・









オレとお前らとじゃミニ四駆に賭けてるものの大きさが違うんだ!






遊びで・・・楽しんでやるなんざ到底理解しきれねぇ!!








いままでのオレの行動は間違ってなんかいねぇ!!!!!!!













オレはミハエルに攻撃を仕掛け自滅した。。。












楽しんでレースやってるおまえらにゃヘドがでるぜっ!!




もうこのレースは勝てねぇ・・・。クソッ・・・・・・自滅なんて・・・・なさけねぇ・・・。






オレはどうせ勝てないレースならむざむざ恥をさらして最後まで走りたいと思わなかった。








だが・・・ディオスパーダは接触不良を起こしながらも必死に走ろうとしている・・・。







ディオスパーダ・・・・・







お前・・・走りたいのか?








勝てねぇんだぞ?






勝てねぇレースなんざ、なんの意味もねぇよ・・・






もうやめてやる・・・・。






マシンのスイッチを切った。




静まり返る道路。。。。







ディオスパーダの命を絶ったかのようだった・・・






・・・・今までオレの命を助けてくれてたのはディオスパーダだった・・・








そのディオスパーダを・・・オレは・・・・・・・・・クソッ!!





自分が情けなくなった。










ディオスパーダはまだ直せば走れる。・・・走りたがっている!!







オレにそれを停める権利はねぇ・・・か・・・!!






マシンを直し始める。これくらいの故障なら・・・スグになおしてやる!!





ゾーラとジュリオが通りかかった。





「辞めるわけにはいかねぇーーー!!」




そう叫んで、自分を律するオレ。





ディオスパーダとゴールへ行ってやる・・・!







ゴールへ行っても賞金も名誉も歓声もないだろう・・・。






だが、ケジメはつけられる!






もうアディオダンツァも卑怯な手もつかわねーよ。






ディオスパーダはそんなモン使わねーでも勝てるってことを証明してくれたんだ!!昨日のレースで・・・。






だからお前をもっと信じてみたくなったぜ!ディオスパーダ!!






ゴール地点の方から、TRFビクトリーズの優勝!と言う実況が聞えてきた。






ディオスパーダを直し、再スタートさせる。





グングン加速するディオスパーダ。





「いいぞ!ディオスパーダ!!」













ゎあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!!!!!!!











最後にゴールしたカルロを待ち受けていたのは・・・・・・・・・




意外にも大歓声と拍手の嵐だった。。。






ライバルチームのみんなも拍手している。








っち・・・!恥ずかしいことしてくれるぜ!




でも・・・昨日のゴールの感動とよく似ている・・・!!心が揺れ動くものがある・・・・!!





正々堂々、最後まで諦めず・・・走れたからか!?







優勝したワケじゃない・・・・が、完走できて、迎え入れてくれるヤツらがいる・・・。






オレを認めてくれるやつらが!!













ーーーーーーーーーーそれからカルロはディオスパーダを信じ、アディオダンツァを封印した。





それによって逆にチームの勝率を
グングンと伸ばすのであった。。。。。♪




Canna Pensante  END
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







カァルゥろーーーォ!!





カルロの心理もわからずじまいだったので自己解析☆


するとミハエルとなんかにてました。



勝利への執念、ゴー君に諭されるふたり。そして最後には考えを改め・・・?



カルロはマシン溺愛ですね♪



オーナー!!カルロ達をよろしくたのむよーーー!!


Canna Pensanteは、考える葦という意味です♪

2008・7・17    リル
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ