☆レツゴ小説☆
□争奪戦
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争奪戦
アイゼンヴォルフがインターナショナルスクールの寄宿舎で、五人そろって晩ゴハンを食べていた。
エーリッヒがセカセカと動き回ってゴハンを持ったり、ジュースをついだり、お母さんのように世話をやく。
「このポテトは和風の味付けだな!!エーリッヒ!これはなんと言う料理なんだ?」
シュミットが聞く。
「肉じゃがという料理です。なんでも、日本の母の味と言えはコレなんだそうで・・・レツ・セイバが教えてくださいました!」
「母の味か・・・なかなか美味だ!気にいったぞ!!これを毎日作ってくれ!エーリッヒ!!」
「ま・・・毎日はさすがのシュミットでも飽きますって。。。」
2人がそんなことを話している時、アドルフがさりげなく、かつ慎重にテレビのチャンネルを変えた。。。
音楽番組に変わるテレビ。
それにすかさず気づいたシュミットがアドルフに文句を言う!!
「アドルフ!私はオリンピックの馬術競技を見たいのだ!!チャンネルを戻してもらおうか!!」
「オレのスキなミュージシャンが出るから少しだけ・・・頼む!シュミット!!」
アドルフがシュミットにお願いする。
「仕方ないな・・・少しだけだぞ?」
「シュミット!恩にきる!!」
アドルフの好きなミュージシャンがテレビの画面に出て歌い始めた。
だがサビに入る前にシュミットにチャンネルを換えられる・・・
「もういいだろう?そろそろ私が目をつけた選手が出るころなんだ。」
アドルフは録画しておけばよかった!!と悔しんだ。。。
その時!!緊急地震速報が入る!!
「ニュースを見ませんと!!」
エーリッヒがオリンピックからチャンネルを換えてニュース番組がテレビに映った。
シュミットもまあ仕方ない。。。とニュースをみる。
幸いにも震度は低かった。安心する一同。
「エーリッヒ!!もういいだろう?チャンネルを戻してくれ!!」
「いいえ!シュミット!地震には余震がつきものです!!警戒しませんと!!」
「だ、だが・・・オリンピックが・・・・」
「命の方が大事です!!」
「はい・・・」
エーリッヒに言われ、おとなしくゴハンを食べるシュミット。テレビでは淡々とアナウンサーが話している。
ゴハンを食べ終わり、エーリッヒとアドルフがあとかたづけ、シュミットがトイレに行った。
すると、今度はヘスラーがおそるおそるリモコンを手にとりチャンネルを変えた!!
「僕は恋愛ドラマがみたくて・・・続きが気になってしまうんですよね〜」
笑いながら食後のデザートのババロアを食べているミハエルに言うヘスラー。
画面の中では男女がキスシーンをしている。
それをうっとり眺めるヘスラー。
そこにアドルフがテーブルを拭きに戻ってくる。
「ヘスラー!!お前!!ずるいぞ!オレは途中しか見れなかったのに!!」
「はは!いいじゃないか!!今日で最終回なんだから。」
そこにエプロンをつけたエーリッヒがくる。
「ニュースを見ましょう!!地震をなめてはいけません!!」
シュミットも来た!!
「ドラマをみているのならオリンピックに替えろ!!今すぐだ!!!!」
ワイワイキャッキャと騒ぐ四人。
ミハエルはババロアを食べ終えリモコンをとった。。。
ピッ。
『ボク、ドニャエモンで〜〜〜スッ!!』
ドニャエモンのアニメが映し出される。。。
「ドニャエモンの時間だからみんな静かにしてよね!!ケンカするなら外でね!」
テレビの前に座ってドニャエモンを見るミハエル。。。
4人は絶句した。。。
さすがのシュミットもドニャエモンで戦意を喪失し、大人しくドニャエモンを五人で見るのでした♪
争奪戦!!END
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アイゼンの趣味はバラバラだからチャンネル争いが激しそうと思って。。。
でもやっぱりみんなミハエルにはお手上げなカンジをイメージしました。
個人的にミハは自然番組か、動物番組、アニメがいいですね!
2008・7・19 リル