☆レツゴ小説☆


□暑くないの・・・?
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暑くないの・・・?













「なぜ、こうも熱いのだ!!??日本の気候はバカげている!!」









シュミットが氷水に足をつけ、扇風機をカオに近づけながら声を荒げた!!!









「まぁまぁ・・・クーラーばかりに当たるのも、健康に悪いですし・・・しばらくは扇風機でガマンしましょう!!」









エーリッヒがスイカを切り分け持ってくる。。。









今、アイゼンヴォルフの5人はミハエルの部屋に集合して、日本のジメジメムシムシの暑さにまいっていた。。。









部屋の外では蝉がやかましく鳴いている。。。。









こんな日はミニ四駆を走らせる気が起きない。。。









寒さには強いが、暑さはニガテなドイツ集団はグデーーーーッとダラけていた。。。









アドルフとヘスラーはスイカの種飛ばしを始める。









ミハエルの部屋のベランダは種だらけになった。。。









いつもなら注意するエーリッヒもそんな気力は無かった。。。









スイカにかぶりつくしか出来なかった。。。









エーリッヒはスイカで体力を回復してから、種拾いをセッセと始める。









拾っても拾っても種が無くならないと思ったら、アドルフ達の仕業だったと今頃気づくエーリッヒ・・・









そうとう頭がイカれていた。。。









ミハエルはベランダには出ず、イスに座ってクラシックを聞いていた。









いつもどおりの光景。。。









だが・・・部屋の温度は38度!!









エーリッヒはミハエルに声をかける。










「ミハエル!!ベランダはまだ涼しい方ですよ!スイカもありますので、気がむいたら来てくださいね?」









ミハエルの返事は無かった。。。









イヤホンで僕の声が聞えないんだな。。。










エーリッヒはスイカを食べ続けた。。。









1時間後。。。。。。。。










ベランダに居たシュミットとヘスラーとアドルフは、干乾び始めた!!!









エーリッヒは、再度ミハエルに声をかける。









「ミハエル・・・?暑くないんですか?長袖、ズボンで・・・僕らなんて半そで短パンですよ?」









エーリッヒはミハエルの後ろから話しかけたが、反応が無い。。。









いつものように大音量で音楽を聴いているな?









エーリッヒはミハエルの肩を叩いて、自分の存在を気づかせようとがんばった!!!










トントン。。。










叩いても振り向かないミハエル。。。









エーリッヒは異変を感じ取り、ミハエルのカオを覗き込んだ!!!!!









汗がすごく息が荒い!!!









苦しそうだ!!!









僕としたことが、こんなになるまでミハエルの体調不良に気づかなかったなんてーーー!!!









エーリッヒは慌てた!!









「シュミット!アドルフ!ヘスラー!!干乾びている場合ではありません!!ミハエルがっ・・・ミハエルがっ!!オペレータールーム!!!オペレータルーーーム!!!???」









「落ち着けエーリッヒ!!それはハマーDの命台詞だぞ!?一体どうしたのだ!?」









シュミット達がエーリッヒの元へ来る。









エーリッヒはあたふたしていた。。。









「僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ・・・・」









「少しだまれ!エーリッヒ!!;これは・・・熱中症かもしれんな・・・ヘスラー!!塩分の入ったスポーツ飲料を持ってこい!!アドルフは氷マクラだ!!エーリッヒは・・・とりあえず落ち着け!!」









いつになくシュミットが頼りになる。。。と思ったエーリッヒ。









シュミットはクーラーをつけ始めた。









扇風機もミハエルに向ける。。。









イヤホンをぶち抜くと、曲はすでに鳴り終わっていた。。。









「エーリッヒ!!タオルを冷やしてもってこい!!体をひやさなければ!!」









シュミットはエーリッヒを使いパシった。









アドルフが部屋に氷枕を持って入ってきた!!









シュミットが受け取り、ミハエルを横に寝かせて頭に氷枕をつける。









ヘスラーがスポーツ飲料を両手にたくさん抱えて入ってきた!!!









ミハエルに飲ませる。。。









エーリッヒが転がりながら部屋に入ってきた!!









冷えたタオルで顔を拭き、体を冷やす。。。。









後は。。。。。









シュミットはどうすべきか考えた。。。









ミハエルを見る。。。









髪が暑苦しいな。。。。









「エーリッヒ!ミハエルの髪を結んでやれ!!首周りが熱いと、体温が上がりやすいからな!!」









「は、はい!!」









エーリッヒはミハエルの髪を結び始める。。。









髪を触っていると、妹のことを思い出した。。。









僕の妹・・・・・









よく髪を結んであげてたっけ・・・懐かしいですね・・・









僕もお陰様で髪を結ぶのがうまくなりましたよ。。。









今、その成果をみせつけましょう!!









「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」









エーリッヒは業師の顔になった!!









さっきまで慌てていた彼とは違う!!









真剣そのものだ!!!!









クシと手を器用に駆使して、結んでいく!!!









シュミット達はエーリッヒの素晴らしい手先の器用さに、ウットリした。。。









「素晴らしいぞ・・・エーリッヒ!!お前にそんな特技があったとは!!!!」









シュミットがエーリッヒを褒め称える!!









「流れるような手さばき・・・見事だ!!!」









アドルフとヘスラーも感動して総立ちでエーリッヒに拍手を送る!!!









パチパチパチッ!!!!!!









大喝采だ!!!









エーリッヒは額の汗を拭った。。









「ふう・・・僕の腕はなまっていませんね・・・。安心しました。ミツアミは僕の大得意なんです!!」









エーリッヒはミハエルにミツアミオサゲをした!!!!









う・・・うまい!!









ほころびなく、形、バランス共に百点だ!!!!









「エーリッヒ!!今度はポニーテールをしてくれ!!私は馬の尻尾に触りたくなった!!!」









シュミットがワクワク顔でエーリッヒにお願いする。









「いいですよ。ポニーテールは母によくやらされてましたっけ・・・では・・・いきますよ!!!」










さささささささささっ!!!!!









あっという間にミハエルの髪の毛をミツアミからポニーテールに変える、マジシャンハンド・エーリッヒ!!!









「いいぞぉ〜!!このふさふさ感。。。馬が懐かしいぞーーーー!!」









シュミットは変態的にミハエルの髪をホホでスリスリした。。。









「オレは・・・お団子頭がいいな!!正義の美少女ヒーローっぽいヤツ!!」









アドルフが提案する。

アドルフは某美少女戦士のFANだった!!!









「わかりました。なかなか難しそうですね・・・。しかし、僕に出来ない髪形はありません!!とあああーーーー!!」











ぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱっとエーリッヒがミハエルの髪にヘアーチェンジを施す!!!









「はぁ・・・はぁ・・・難易度が高かった!!だが、私の勝利です!ドイツに帰ったら妹にお団子結んであげましょっと!!」









エーリッヒは休憩して、スポーツ飲料を飲んだ。









アドルフは写真を撮りまくっていた。。。コミケ慣れをしているアドルフ!!!









「髪型は・・・ツインテールが萌えると思うが・・・アイドルっていったらツインテールだろ?エーリッヒ・・・頼む!!」










ヘルラーが懇願した!!









エーリッヒが立ち上がる!!!








「ツインテール!!僕が今までどんなに完璧を求めて結んでも、納得のいくものは出来なかった・・・。
姉にどんなに叱られたことか・・・!!!!けど・・・今の僕ならどんな髪型も出来そうですよ・・・。チャレンジ精神!!オリンピック精神!!はーーーーちゃっちゃっちゃっちゃ!!!」










エーリッヒが全神経をこめて、手を動かす!!!









魔のツインテール。。。









アホ毛が出るのが気にいらないんです!!









エーリッヒは髪が落ちてこないように、ミハエルの髪をジェルで固めた!!!









「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・いかがです?僕が・・・自分の可能性を広げた作品は!!??これで姉にキチンと結んであげることが出来そうですよ!!!」









「神業だ!!!!オレが愛用している、ギャルゲーのヒロインにそっくりだーーーーー!!!」









ヘスラーは目をハートにして、ミハエルに抱きついた!!!










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