☆レツゴ小説☆
□二人のナイト?
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だが、覚悟したはずの痛みは来ない。。。ミハエルは恐る恐る目を開けた。
するとナイフを持っていた男が地面に崩れ落ちる。
何が起こったのかさっぱりわからない・・・。
男のもっと後ろを見ると・・・カルロが立っていた!!
男の頭部に石を投げつけたらしい。大きな石が地面に転がっていた。。。スゴ・・・
「カルロッ!!」
あまりのうれしさで叫ぶミハエル。助かった!もうダイジョーブ・・・
と思った矢先、首を絞められる。
「へへへ・・・見つかったなら仕方ねぇ・・・おいお前、ミハエルを助けたかったらソコを動くんじゃねぇぞ。・・・すこしでも怪しい動きをしたら・・・殺す!!」
男の1人がボクの首を絞めつつ言う。スゴイ力だ・・・殺す気マンマンじゃないか!!!
カルロは動かなかった。だがその口元は笑っている。
ちょっとカルロ!!ボクが大変な時に笑ってないで!助けてもらってなんだけど・・・。
ああ。。。そうか。カルロもボクに消えてほしいんだ。。。だから笑ってるんだ。。。
ミハエルは悲しくなった。。。。
苦しい・・・よぅ・・・。
その時、ガツーーーーンというニブイ音がした。ボクの首を絞めていた男が力を緩めた。
やっと息ができて、あえぐミハエル。
男は後頭部に痛みを感じ、頭をさすっている。カルロは目の前にいたのに・・・???
男の気がそれた所でカルロがミハエルを掴んでいる男の腕めがけナイフをなげた。流石カルロ!見事命中!!
男は悲鳴をあげ、ボクを放した。
「てやぁぁぁぁぁぁぁぁ!ミハエルはオレが守る!!」
男にパンチをくらわせるゴー君。
男は倒れた。。。
ボクは突然の登場に驚く。
ゴー君?!なんでいるの?!
聞きたくてもまだ声が出せない。ノドがいたい。。。
「・・・ろくでもねぇテメェらにはヘドがでるぜ!!」
そう言っててカルロが最後の1人に強烈なケリをくらわせた。三人の男達は全滅だ!!!!
「ヘヘッ!オレのマグナムダイナマイトが後頭部に直撃だぜ!!ざまぁみろってんだ!!ミハエル大丈夫かっ??」
ゴー君がボクを気遣い話しかけてくれる。息が整ったら、ゴー君とカルロにお礼を言わなきゃ!なんたって命の恩人だ!!
「・・・・・・この3人組もっとボコボコにしてやるぜ。二度と立ち直らせねぇくらいにな・・・」
カルロが低い声で言う。
「サンセーーーー!!でもトドメはオレがもらうぜ!カルロ!!」
ゴー君が元気に言う。
え?え?
石でなぐられて、ナイフ腕に突き刺さって血出てるし、頭にタンコブできてて、オマケにパンチとキックを受けて気を失ってる3人組にまだやるの!???
二人は指をバキバキ鳴らしながら三人組に近づいていく・・・
さ、さんにんよりヤバイかも!!!
「あわわゎゎゎゎゎ;;;;カルロ、ゴー君!!ここからは、け、警察に任せようよ!ね?ね?;;;」
何とか声をひねりだしカルロとゴー君を止めるべく、二人の腕を掴むミハエル。
「ミハエル・・・。まぁ、お前がそう言うんなら・・・・・・・なぁ!?オレとカルロ、どっちの方がカッコよかった????!!!」
ゴー君がドキドキワクワクのとびっきりの笑顔で聞いてくる。
「フン。このチビよりオレの方がいいに決まってるよなぁ?・・・だいたいお前は、必殺技を使うのが遅すぎだ!焦らしてんじゃねぇ!」
「なんだと!?カルロてめぇ・・・オレのおかげで勝てたんだぞ!」
「なに言ってやがる。じゃあ、ここで決着をつけるか。クソチビ。」
ボクが言葉を発する間も無く二人はギャーギャー取っ組み合いのケンカをし始めた。。。
ボクはケータイでシュミット達を呼ぶ。
自分でも不思議なくらい冷静になれた。ゴー君とカルロを見て。。。
シュミット達が来て、ボクは状況を話す。4人はとても驚き、エーリッヒはすぐさま警察に通報した。
シュミットはミハエルを助けてくれて感謝する!とボロボロの姿のゴー君とカルロに礼を言う。
こんなに殴られ、ケガをしてまでミハエルを命がけで守ってくれたのだな・・・。
この二人に名誉の賞状と勲章を与えなければ!!!!!
シュミットは感動していた。
ゴー君とカルロは互いにケンカしていただけなのに・・・笑
二人のナイト?END
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うーん。シリアスがギャグでしまっちゃった:::さすがシュミット様!
ま、いっか♪
ミハを守るゴー君・カルロ
この三人組サイコーです☆
2008.7.15 リル