女子校コース(落乱)
□プロローグ〜入学式〜
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―――――これは、私がまだ高校生だった時のお話です。
私立 忍女子学園
本日入学式。
「―――え〜、ではこれで校長先生のお祝いの言葉を終了いたします。」
生徒会長らしき人が司会をして、やっと校長の長い長いお話は終わった。
どこに行っても校長なんてものは無駄話が好きみたい。
「なぁ、お前。クラス、“は組”だろ?一緒に行こうぜ。」
突然声をかけられて振り向くと、ボーイッシュな子がニカッと笑っていた。
―――随分、男の子っぽい話し方をする子だなぁ…。
背も高くて、なんて言うか宝塚とかに行ったら絶対男役とかになりそう。
「俺、加藤団樹って言うんだ☆だんだんって呼んでよ!」
「あ、うん。私は猪名寺 らん。よろしくね。」
だんだんはとても人懐っこい笑顔を見せてくれた。
人見知りの私にはちょっと鬱陶しいくらい馴れ馴れしかったけど。
―――私たちが「1年は組」の教室の扉を開くと、すでに人がいっぱい来ていた。
*