女子校コース(落乱)

□第一話 私の親友
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私の中学からの親友には困った事がある。





第一話 私の親友





「きりちゃん、朝だよ。」

「………ん…もう、ちょっと…」

「駄目だよ。入学式に来なかったおかげで土井先生にいっぱい怒られたんでしょう?」


「…………らんのばか。」

―――失敬な。

どうして善意で起こしに来てそんなこと言われなきゃなんないんだろう。

ホント、こういうところは昔から変わってないんだから…。


私は、はぁ、と溜息をついてきり子の布団をはぎとる。


「今日きりが遅刻したら私まで叱られるんだから早く用意して!」


そう。実は入学式の日、土井先生に朝が弱いきり子を学校まで連れてきてほしいと頼まれたのだ。

だから今日は何が何でも連れて行く。


「はぁい」


渋々といった具合に支度を始めるきり子。

よかった。この調子だったら学校に間に合いそう。




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