芸能コース(落乱)
□月9忍たま!act.05
1ページ/1ページ
Act 05「6年生陣」
―――え?僕が「忍たま」にですか?
いえいえ、そんな光栄です。
原作も大好きですし、忍者なんてなかなか演れるもんでもないし。
えぇ、もちろん!引き受けますとも。
他のキャストは決まっているんですか?
あ、七松小平太くんが一緒ですか
。
いや、彼とは結構仲が良い方なので、ちょっと嬉しいですねぇ
…あ、はい。
わかりました!
ではその日にスケジュール空けときますね。
いえいえ、こちらこそ。
顔合わせ楽しみだなぁ
―――おつかれっす〜
あ、こないだはど〜も〜!
すみませんね、勢いあまってエルボーくらわしてしまって。
怪我は大丈夫でした??
あ、そう☆良かった!
で、今日はどしたんすか??
え?「忍たま」に?
マジっすかぁ?!
うわっ超嬉しい!
俺、原作大ファンなんすよ〜。
しかもこの役一番好きだし☆
ありがとうございます!!!
あ、しかも共演する人も豪華キャストじゃないすか!
さすが「忍たま」だなぁ。
すご〜い、あの潮江さんも出演するんすね!
しかも同い年の役ですか(笑)
あはは、見ものだなぁ。
あ、じゃぁすみません、俺ボランティアあるんでまた!!
―――ん?なんだ?
あぁ、事務所からは聞いているが…。
「忍たま」であろう?
出演してくれるか、も何ももう決定しているんだろが。
あ?なぜ謝るんだ。
いや、機嫌はいい方だぞ。
…ん?おぃ、なぜ俺が生徒役なんだ。あきらか不自然だろう。
…まぁもう決まったんなら仕方ないか。
演ればいいんだろう、演れば!
6年陣は他は誰が出るんだ?
お、長次か。
こいつも大概老けているがいいのか…?
…いいのか。そうか。
まぁ何にせよ長次がいるなら多少はやりやすいな。
あぁ、まぁ何度か共演したことあるしな。
そりゃ全く知らん現場に行くのとじゃ心持ちが全く違うだろう。
顔合わせは行けるようにしておく。
あぁ、わざわざすまんな、ありがとう。
―――「…………」
『はぃカーッット!!』
ぷはぁ!
あぁ〜無口は疲れる。
あん?誰だ、お前。
え?「忍たま」?
あぁ!!
あのドラマの出演依頼ね。
なんだ、ディレクターなんぞモンはこんなところまで来なきゃならんのか〜
ご苦労ご苦労!
あ、済まんが煙草持ってないか?おっさすがだな、1本もらうぞ。
……ふぅうう〜〜。
…で、なんだっけ?
あ、そうそう「忍たま」。
すごいな〜俺生徒役なんだな。
あっしかもまた無口な役かよ!
くそっ!!
あれ、留作も出るのか。
なんだ、あいつ。
なかなかいい役どころではないか!
もったいないっっ!!!
―――おや、何か用かい?
君どこかで会ったことあるね、え?ない?そりゃ失敬。
で、誰だ?「忍たま」?
何だよそれ。…あぁ、ドラマね。
すまんすまん、興味のあるもんしか興味無くてね。
んで俺はそれに出演するわけ?へぇ、生徒役でねぇ。
まぁ俺ぐらい若けりゃ問題ないだろうけどさ。
あ!菜々ちゃぁん☆
こないだありがとね〜
いや、ごめんごめん。
…ところでさぁ可愛い子出るの?
いや、そこ重要でしょが。
ちょっと台本見せてみ。
……げっ!
何で立花がいるんだよ。
こいつ顔は綺麗だけどとんでもねぇぞ??
最悪のキャスティングだな。
まぁ何でもい〜けど。
あ!まきちゃ〜〜ん☆…ってことで俺忙しいから、じゃな!!
―――はっはっはっはっは!!
この私、立花 仙蔵さまに出演依頼だとっっ?!
もちろん目立って、美しくて、賢くて、目立つ役なんだろうなぁ?
でないと私は死んでも動かんぞ!!台本見せてみろ!!!
…おっなかなかのキャラクターではないか!
主役ではないのが不満だが仕方ない。
受けて立とう!主役なぞ喰ってやれば済む問題だからなぁ!
…何?いちいちうるさい奴だな。
喰われるか喰われまいかは相手次第だろう。
私に喰われて困るなら相手を選べ!!
ん?おぉ!
潮江文次郎が出るのか!
ナイスなキャスティングだ。
他にも私の好みの子猫ちゃんはいるのかな?!
よし、顔合わせに潮江文次郎は来るんだな?確かだな?
私もその日は空けておこう。
あ、スポットライトと薔薇の花束100本を用意しておいてくれ。
華麗なる登場に度肝を抜かしてやるぞ。
はっはっはっはっはっ!!
遠慮するな。
楽しみだな!!「忍たま」!
*