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□花占い
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『好き嫌い好き…嫌い…』



花に気持ちを託すのは間違っていると思う。
それでもそれを止める事が出来ないのは、私の心が余りにも弱いからなのだろう。



修兵「何やってんだ??」




声をかけられて始めて目の前に幼馴染みの修兵がいる事に気がついた。

そう…修兵はただの幼馴染み…。




『何って…花占い??』





修「…誰との仲を占ってんだ??」





私の横に腰をかけながら残酷な質問をする彼はなんて罪な男だろう…




『…ひみつだよ。修兵には教えてあげない。』




そう呟けばのこり後少しとなった花を見つめて、あぁやっぱりこんなことするんじゃなかったと改めて後悔をしている。



「つまんねぇーの…俺とお前の仲だろ??」




拗ねた様に言葉を並べる修兵を見てみぬ不利をして残りの花を摘んでいく。




『好き…嫌い……。』




修兵「おっ…」




『好き…』




正直に言えば嬉しい。
でもどこか悲しい。



『ねぇ修兵??……信じてもいい??』




…私は何を言ってるんだろう…
修兵は私の気持ちを知らないのに。




修兵「…いいぜ…。」




その言葉に驚いて顔を上げれば優しい顔で私を見つめる修兵と目があった。




『…何を??』




修兵「何をって…俺はお前が好きってことだ。」




ふわっと風がとうりすぎる、花に気持ちを託すのも案外悪くないのかもしれない…








end...
 

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