♂x♂
□仲間割れ
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ズドーーーーーン!!!!
ギュンギュン…
バコ!!
「…くーっ!おまえっ!
俺を殺す気か?!!程度を考えろバカ野郎!!!」
リクームは、気弾が当たりヒリヒリと痛む背中を涙目で擦り、こちらに向かって憎らしい笑顔を向けるジースを睨み付けた
「へっへーん!避けない奴が悪りぃんだよ!!こんな事位で死んでもらっちゃ、特戦隊脱退だな!!」
「…言いやがったな?!このセカンドチビ!お前にマグマは勿体ねぇ!赤いチビで充分だ!くそ!!」
ドコ!バキ!
大きな拳で、ジースの小さな頭を殴るリクーム。
「るせぇ!怪力バカ!筋肉バカ!はげ!モヒカン!」
こちらも相当なダメージだったのか頭を擦り涙目で叫ぶジース。
「こ、こんのガキ…っ
おいバータ!仕方ねぇな!作戦Aだ。決行しろ!」
ギリギリと奥歯を鳴らしたリクームは、グルドと何やら言い争いを繰り広げるバータを指差しニヤリと笑…
バコン!!!!
とそこに、背後から近付いてきていた何者かに思いきりげんこつを喰らわされた
「ぃい!?痛…。い…ってぇ。た、隊長ー!殴るなんて酷いっすよ!」
「…殴られたく無かったら、そのパフェをおとなしく私に渡せ!」
「いくら隊長でも…これだけは譲れません!!」
リクームは、威圧感タップリのギニューからパフェを遠ざけるように背後に回して隠すような素振りで首をブンブンと横に振ってみせる
「よおし、グルド…あとでコーヒー奢るから!作戦決行だ!」
ギニューが来たことも有り、ジースはやれやれと言いたげなグルドに対して叫んだ
「約束だぞ。よし、任せろ!!ストーーーッ…
「チェーーーーーンジ!」
「「な!…隊長?!!」」
グルドの言葉を遮り、ニヤリと笑ったギニューが叫ぶ
「グルド…お前が超能力で時間を止めようとしている事もお見通しだあっ!」
“ババーーン!!”
仁王立ちでグルドを指差すギニュー。ご丁寧に効果音付きで。
「やっ、やられたあ!!」
そしてそれに対してどこぞのコントかと思えるほどに大袈裟なリアクションを取るジース。
グルドの体にすり変わった隊長はやってやったと言わんばかりに高笑い。
「ふははははははは!!
大人しく渡せば良いものを!バカな奴らだ!!」
「「「「く…くそぉっ…」」」」
「お前達は甘い物を食べてばかりでまだまだ修行が足らんのだ!残念賞として、キャラメルをあげよう」
パフェを頬張りながらキャラメルを巻き散らすギニュー。
溶けかけたパフェが、長く続いた戦を物語っている。
「あっ…キャラメル!」
「俺のだ!」
「お前はコーヒー奢ってやるんだから諦めろよな!!」
「スピードなら負けねぇぞ!」
パフェを諦め、キャラメルに飛び付く四人。
「ははははは!醜い争いだ!仲良く分けるんだな!」
((((ちっくしょー!
次こそは俺が!!!))))
エリートなんだからパフェくらいいくらでも食べられるし、五人分のパフェが有れば喧嘩しないのでは、とゆう意見は、禁句ですよ。
ーENDー