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□偶然は必然に
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「なあ、俺達って、たまたま一緒に居るだけなんだよなー」
スナック菓子をバリバリと食べながら、そう呟くジース。
いつでも唐突なジースの言葉に、今ではもう誰も驚きはしない。
「あー、あの時こうしてたら一緒に居なかったのか?とか考えてると不思議だよな」
「ま、運命?」
「ゴホッ…!いきなりなんだよ」
「お菓子詰まった…!」
右手の親指を立ててウインクしたリクームに、全員が大袈裟に咳き込む
「気持ちわり…!」
「よく考えると、偶然、選ばれた仲間だからな」
「偶然でも、こんなメンバーおかしくないか?肌の色も誰一人被らないなんてさ」
「だからこそ、
仲間なんじゃねえの?」
「どうゆう事だよ」
「だから、家族でも無く兄弟でも無く…なんてーのかな?たまたま一緒でたまたま違う星でたまたまだから、良いんだよ」
説得力があるようで、実は中身のないバータの言葉に、しばらく首を傾げていたジースが歯を見せて笑う。
「わかんねーけど、まっいいか」
「なんだそれ!」
変わらない笑い声と、変わらない仲間は、死んでもやっぱり変わらない。
「隊長…、まだかなー?」
「うん」
「おー…」
「だな」
グルドの呟きに、一斉に空を見上げる四人。
「さあ、そろそろ3時の腹時計が鳴るころだぞ」
「行くかー、」
「どっこらしょ」
仲間になったのが、お前達で良かったよ。本当に。
「なんか言ったか?」
「早く来いよ!」
「パフェだパフェ!」
「早く行こー!」
-END-