キバナル部屋
□恋人は同級生。
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3年間同じクラスで、自他共に認める仲良しコンビ。
「おまえらそこまで仲良ししなくていいんだぞ」
言われなくても二人揃って補習なんて出たくないが、馬の合う二人は頭のレベルも似ているようで仲良く赤点。
「そのプリントできたら帰っていーからなー」
のんきな教科担任は、オレらをほったらかして出ていった。
しばらくは真剣に取り組むものの、すぐに分からなくなって集中力もさようなら。
「だーもう無理!わかんね。キバできた?」
「ん〜もうちょっと」
普段から授業もろくに聞かずに二人で遊んでばかりだから、案の定成績はよろしくない。だからと言って、もとから頭が悪いとは思わないでもらいたい。
「ほら教科書のここ読めよ。この公式使えばできるぜ」
「おぉ〜キバでかした!何なに…エックスが…」
授業など聞かなくとも、あの簡素で分かりにくい教科書の内容を理解できてしまうくらいの脳みそは持っているのだ。
一足先に仕上げたキバは、荷物をまとめナルトが終わるのを待つ。
計算する度に眉間に皺寄せて悩むナルトは見ていて飽きない。
そうそう、この二人ただ仲がいいだけじゃなくて、恋仲ですから。まわりはただの親友同士だと思ってるのだけど。
「ちょ…キバ集中できないからやめろってば」
暇になったキバはナルトをくすぐり邪魔をし始めた。
「あはは…くすぐった…止め…っあぁん」
「ぶはっ。最後の『ああん』って何だよ、感じてんのか?」
ナルトは顔を真っ赤にしながらも、あと少しで終わりそうなプリントを埋めることに集中した。
キバはナルトの反応に機嫌を良くし、立ち上がると背後からナルトのシャツに手を回しボタンを外しはじめた。
「ななな何やってんだってばよ!」