ガナル部屋
□帰宅
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「もしもし…今から行ってもいいか?」
「ふふっ…もう、家の前にいるくせにっ」
携帯の電源が切れると同時にドアが開いた。
「ナルト会いたかった…」
「ぎゃあ、我愛羅冷たいってば!」
ちょっとちょっと、なんて俺が嫌がっても離そうとしない…そんな寂しかったのかな?
とりあえず暖かい部屋に招き入れ、食事の準備をするのだが…
じとーっ
うっ、我愛羅の視線が痛いってばよ…お腹減って怒ってんのかな?
「飯準備してなくてごめんな…今できるから」
「予定日より早く帰ってきたから仕方のないことだ。でも…もう我慢できないかも」
「だぁ〜、つまみ食いはダメだって」
振り向いたナルトの顎に手をかけ、優しく口付けると…いたずらっ子の笑顔で
「つまみ食いがダメなら、本格的に食べさせてもらうかな…ナルト」
まさかつままれるのが自分だったとは…予想が外れてひたすら喫驚。
「なっ…まだ食べちゃダメ…ご飯も…お、俺もっ」
「ふふっ…やっぱり可愛いなナルトは」
物分かりのよい彼氏はリビングへと戻っていった。
「美味しかった。ナルトのご飯が一番だな」
「そんな誉めたって何にもでないってばよ」
夕食後の何でもない戯れが幸せなんだなって実感する。
「そういえば、どうして予定より二日も早く帰ってこれたの?」
「ナルトに会いたい余り…任務放棄してきた!」
「えぇ?!何やってんだってばょ!」
「嘘だって。早く帰るために全力でやったら、すぐ終わっただけ。ナルトとはお互いを高め合う関係でいたいっていっただろ?」
俺はなんて素敵な人に愛されてるんだろう…なんでこの人はこんなにも暖かいんだろう…
「ナルト!何で泣いてる?俺なんかしたか?」
それでも涙はとまらなくて
「…ごめんな。寂しい思いさせて」
「馬鹿っ謝るなぁ…我愛羅は悪くないの。寂しくても任務頑張ってさ…こんな人が俺の彼氏なんだと思ったら嬉しくて…」
「馬鹿って…誉めてるのかそれ?」
「うんっ、我愛羅大好きっ」
「お前…可愛すぎなんだよ。…理性ギリギリの奴にそういう事言って…どうなるかわかってるのか?」
「寂しかったのは我愛羅だけじゃないから…」
そういって見つめあって、笑いあったらキス…
離れていた時間を甘〜く埋めていくんだ。