ガナル部屋

□こいのぼり
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5月5日こどもの日。

端午の節句というらしい。男の子の健やかな成長を祈るとかなんとかで,和室には兜が飾られた。

こどもの日ってことで,砂の里の子供たちは任務が休み。

そして木ノ葉の里もまた同じだった。

久しぶりの休日をどう過ごそうかなんて,俺には考える必要もなかった。

「こんにちはってばよ〜!」

ナルトと過ごす。

それ以外にしたいことなんてないからだ。

「上がっていいぞ。」

「お邪魔しますってばよ!」

テマリやアンクロウがナルトの顔を見たいなんてうるさく言うもんだから,仕方なく俺はナルトを砂の里に呼んだ。

ナルトにこちらまで来させるなんて大変だからあまりさせたくなかったのだけど,いつだったかナルトがテマリやカンクロウと一緒にいると家族が出来たみたいで嬉しいって言っていたから,たまにはこういうのもいいのかなと思ったんだ。

「こんにちはってばよ!」

テマリとカンクロウへ挨拶をするんだとナルトがはしゃいでいるから、俺は黙って居間で茶を飲む二人のもとへ連れていった。

「ナルト!よく来たな!」

金髪頭を見たとたん、走り寄ってくる二人の姉兄。
二人して俺のナルトをぎゅむぎゅむするもんだから,つまらない嫉妬心が湧き起こる。

「テマリ姉ちゃん,苦しいってば〜」

ナルトは手足をばたつかせてテマリの無駄にデカイ胸から顔を出した。

ナルトの顔がちょっと赤くなってるのが面白くなくて,俺はテマリからナルトを奪い返した。


「ナルト、今日はゆっくりしていけよ。」

カンクロウなんて今にも踊りだしそうなくらいに久しぶりに会うナルトに喜んでいる。

「うん!ありがとうってば!」

ナルトの笑顔には微笑えんで,二人は俺の顔を見た。

「そうだ、我愛羅。せっかくだからナルトと二人であれを出すといい。」

「あれを…。」
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