吟遊詩人の愛

□宿命
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気がついたら手にとっている携帯
いつの間にか見つめているアドレス

もう終わりってわかっている筈なのに

見えなくした携帯から鳴る懐かしい音
どうしても消せなかった着信音

少しだけ聴いて
やっぱり押してしまった通話ボタン

聞こえてくる
優しい声

やめてって思った時に
耳に届いた台詞

「ワスレラレナイ」

きっと気持ちは同じだった
多分これが二人の宿命

はなれた躰もまたヒトツに…
こころはいつも傍にいる

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