ソラノウタ

□たった一人の君
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教室の隅の席で

君はいつも独りでいた

僕の友達が君に発した言葉は

あまりにも残酷だった

それでも君は何も言わずに

無表情のまま

僕らを見つめた

それが気に食わなかったのかな

友達は僕を置いて去った

でも僕にはそれは

君が何かを訴えている気がした

いつの日か僕は勇気を出して

君の名前を呼んだ

勇気を出すことではない

それでも君は振り向いてくれたね

ただ話すのが苦手なだけ

少し声が小さいだけ

ただそれだけなのに・・・

人間の心って時に牙を剥く

一瞬で相手を傷つける

たった一人の君

でも孤独じゃない

だって僕がいる

たった一人の君

でもそれは

たった一人だけの君なんだよ

君が初めて笑ってくれたあの日

僕はなんだか救われた気がした

それは君のおかげ

だって

僕の黒で染まった瞳が

少し違う世界を見るようになったんだから
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