ソラノウタ
□桜
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これで何度目の春だろう?
懐かしい校門を見つめれば
君の笑顔の優しさを
春風が運んでくる
『また明日』と言える日が
短くなっていく度に
別れが辛いだなんて戯言を
呟いて・・溜め息ついて・・・
僕が知らない程の
たくさんの出会いと別れ
届くことの無かった
幾多の想いを
今年も散りゆくあの桜は
どれだけ黙って見てきたの・・?
『また会える』と笑った日から
これで何度目の春だろう?
ずっと追い続けた
君の背中はもう見えず
桜の花びらの数だけ
僕らの思い出があるなら
散りゆくその桜を
地に見送る前に
全てこの手で掴みたい