ソラノウタ
□雲の行方
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気ままに流れていく雲は
時の流れに飲まれていく僕等を
バカにしているようで・・・
嘲笑うように千切れていった
これから何処へ向かえばいいの?
そう空に尋ねてみれば
返って来たのは返事じゃなく雨だった
僕等が迷路で彷徨うように
空もたくさんの感情と戦っていた
千切れた雲は儚い友情のように
次々にバラバラになっていった
しばらく雲を眺めていた
僕等のように
どんどん形を変えていきながら
澄んだ青色の中を泳いでいた
同じ自分がいないように
同じ形の雲も存在しない
一人一人が自由に泳いでいいんじゃないかな
そう空に呟いたら
バラバラだった雲が集まって
また気ままに流れだした