ソラノウタ
□羽の無い鳥
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行きたい場所があるのに
どうして飛べないの
決めた空はそこにあるのに
どうして足は地に着いたままなの
出ることを許さない籠
開くことの無い小さな窓
閉じ込められた僕に
人間は汚れた笑みを向ける
どんなに睨んでも
きっと気づいてないのだろう
どんなに叫んでも
気にも留めないのだろう
窓が開かないなら
たとえ羽が捥(も)げても
全てを壊してしまえばいい
見てるだけの夢なら
叶わないほうがいい
望むものがあるのなら
自分のカラダを犠牲にしてでも
必死に飛ぼうとしよう
羽なんて要らない
飛び方なんてとっくに忘れてる
此処から出たら何をしようか
まず汚れた人間を笑ってやろう
そうしたら
決めた空に向かおう
僕は羽の無い鳥
あるのは真っ黒な目と
真っ赤なカラダだけ